まとまった金額の退職金を受け取ると、「何にどう使うか」を考える必要が出てきます。一般的に検討される項目を整理してみましょう。
まず生活費の見通しを立てる
退職後の収入(年金・再雇用の給与等)と、想定される生活費を比較し、退職金にどれだけ手を付けずに残しておく必要があるかを把握することが最初のステップだとされています。住宅ローンの残債務がある場合、繰り上げ返済に充てるかどうかもよく検討される選択肢の一つです。
緊急時の備えを確保する
病気・介護・住宅の修繕など、急な出費に備えて、一定額は流動性の高い預貯金として残しておくことが一般的に推奨されます。退職金の全額を運用や返済に回してしまうと、いざという時に困る可能性があります。
運用に回す場合はリスクを理解した上で
生活費・備えを確保した上で余裕がある部分について、NISA・iDeCo等を使った運用を検討する方もいます。ただし、退職金はやり直しの効きにくいまとまったお金であるため、リスク許容度をよく考え、特定の商品に偏らせすぎないなど、ご自身の判断で慎重に進めることが大切です。
住宅ローンの繰り上げ返済との比較
住宅ローンが残っている場合、繰り上げ返済によって将来の利息負担を減らせる一方、手元の現金が減るというトレードオフがあります。金利水準や残りの返済期間によって有利不利が変わるため、一般論だけでは判断できません。
専門家への相談も選択肢に
使い道の優先順位付けに迷う場合、ファイナンシャルプランナーや税理士に、ご自身の資産状況全体を踏まえて相談することも一つの方法です。
まずは税引き後の手取り額を退職金手取りシミュレーターで把握することから始めてみましょう。
本計算は概算です。実際の税額は勤務先への申告状況・iDeCoとの合算等により異なります。正確な金額は税理士・税務署にご確認ください。
出典: 一般的な退職後資金計画の考え方(公的機関・金融機関の公開情報を参考に作成)