新卒から定年まで長く勤めた場合を想定し、勤続40年、退職金2,500万円、一般従業員のケースを計算してみましょう。
ステップ1: 退職所得控除額を計算する
勤続40年は20年超なので、次の式を使います。
退職所得控除額 = 800万円 + 70万円 ×(40年 − 20年)= 800万円 + 1,400万円 = 2,200万円
ステップ2: 差引額と課税対象額を計算する
差引額 = 2,500万円 − 2,200万円 = 300万円
課税対象額(1/2課税) = 300万円 × 1/2 = 150万円
ステップ3: 税額を計算する
課税対象額150万円は速算表の「194.9万円以下・5%・控除0円」の段にあてはまります。
所得税 = 150万円 × 5% = 7.5万円
復興特別所得税 = 7.5万円 × 2.1% = 約1,575円
住民税 = 150万円 × 10% = 15万円
税金の合計 = 約22.66万円
手取り額は、2,500万円 − 約22.66万円 = 約2,477.3万円です。
長期勤続ほど控除額が大きくなる
勤続年数が長いほど退職所得控除額が大きくなるため、同じ退職金の額でも税負担は軽くなる傾向があります。今回のケースでは、退職金の88%にあたる2,200万円が非課税になっている計算です。
ご自身の退職金・勤続年数での概算は、退職金手取りシミュレーターで確認できます。
本計算は概算です。実際の税額は勤務先への申告状況・iDeCoとの合算等により異なります。正確な金額は税理士・税務署にご確認ください。
出典: 国税庁「退職所得」関連公表情報